働き方

非正規待遇格差はなにが駄目? 線引き困難な「同一賃金」 (2/2ページ)

 では、企業はどう取り組めばいいのか。特定社会保険労務士の北岡大介氏は「まずは手当から段階的に進めるといい」と提案する。正社員と非正規の職務内容について、責任や人材活用の仕組みや運用実態を洗い出す。その後、項目ごとに実態と比較。違いがあったら理由を整理し、バランスが取れているかを検討し、説明できるようにする。

 基本給や賞与、退職金は金額が大きく、待遇の根幹となる部分だ。増額すれば経営への影響も大きいが、北岡氏は「非正規のやる気を引き上げたり、人材定着を図る効果もある。労働組合や当事者の意見を聞き、時間をかけて検討するのがいい」と助言している。

【用語解説】同一労働同一賃金 同じ仕事をしている労働者には、同じ賃金を支払う考え方。パートや派遣など非正規労働者と正社員との間の不合理な待遇差を認めず、企業は労働者から求められれば、待遇差の理由を説明する義務を負う。厚生労働省は基本給や賞与、各種手当、福利厚生も含めて考え方や格差の例を指針で示している。2018年成立した働き方改革関連法の柱の一つで、大企業では今年4月導入された。中小企業は来年4月から適用される。

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