社会・その他

転倒防止で図書館本棚倒れず、工夫生きる 福島・新地の図書館

 13日夜の地震で震度6強を観測した福島県新地町の新地町図書館では15日、職員らが落下した本の片づけを進めた。

 図書館では外側に面した窓ガラスが4枚割れたほか、約8万冊の蔵書のほとんどが落下した。14日から職員が片づけをしているが、割れた窓ガラスの修理があるため、再開には時間がかかるとみている。

 ただ、図書館では本は落下したものの本棚が倒れるなどの被害はなかった。平成9年に建てられた当時から本棚の転倒防止対策をしているため、平成23年の東日本大震災の際も本棚は転倒しなかったという。

 10年前は地震で壁にひびが入ったほか津波が図書館まで到達したものの、大きな被害はなかった。2~3週間ほどで一部を再開し、約3カ月で全体を再開した。大震災のあった少し前に大きな地震があり天井に金具で止めていた鉄の板が落下。以降、天井に何かをつるさないようにもしている。

 渡部和秋図書館長は「下敷きになる人がいないよう、本棚の高さも高くないようにしている。再開まで1カ月くらいかかるかもしれない。早く再開できるよう頑張りたい」と話した。

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