社会・その他

「赤木ファイル」存在認める、財務省文書改竄 開示範囲焦点

 学校法人「森友学園」をめぐる財務省の決裁文書改(かい)竄(ざん)問題で自殺した近畿財務局の元職員、赤木俊夫さん=当時(54)=の妻が国などに損害賠償を求めた訴訟をめぐり、生前の赤木さんが改竄の経過を記録したとされる文書「赤木ファイル」の存在を、国側が認めたことが6日、原告側代理人への取材で分かった。国側は開示範囲を検討し、必要な箇所に黒塗りを施した上で6月の次回裁判期日までに提出する。具体的な経緯がどこまで明らかになるかが焦点となる。

 国側はこれまで原告側の訴えに対し、ファイルの存否について「探索中」として回答を避けていたが、大阪地裁が6日までに書面で答えるよう求めていた。

 国側が出した意見書によると、「改竄の過程などが時系列にまとめられた文書」と「財務省理財局と近畿財務局との間で送受信されたメールや添付資料」が対象の文書にあたるとし、ファイルの存在を認めた赤木さんの元上司の証言などを元に特定したとした。一方、文書には訴訟と関係のない人物名などもあるとして、一部を黒塗りにして提出するとしている。

 改竄をめぐっては財務省が平成30年6月に公表した調査報告書で、当時理財局長だった佐川宣寿氏が方向性を決め、近畿財務局などが関与して安倍昭恵前首相夫人らに関する記述を削除したと説明。一方、赤木さんが関わった作業の詳細は明らかになっておらず、赤木さんの公務災害を認定した国の報告書には、文書改竄の関与に関する言及はなかった。

 妻の雅子さん(50)は、佐川氏らの指示で改竄を強いられたことが自殺の原因だとして、国などに計約1億1200万円の損害賠償を求めており、改竄の詳細な経緯などを記したファイルの内容が明らかになれば、当時の指示の流れや赤木さんが受けた心理的な負荷の立証につながると主張している。

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