人事

3月期決算、同じ業種でも「成績」に明暗 構造改革などで差 (1/2ページ)

 企業の令和3年3月期の決算発表が山場を迎えた。新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けたこの1年で、環境変化に対応し成長軌道に乗る企業と、ダメージを引きずる企業とで、「成績」に差が出た。同じ業種の中で明暗が分かれたケースも目立つ。ワクチン接種が始まり、4年3月期はコロナ後を見据えた成長投資にどれだけ経営資源を振り向けられるかも課題となりそうだ。

 自動車は海外経済の回復に引っ張られる形で、コロナ禍による打撃から一足早く抜け出した業界だ。SMBC日興証券によると、東京証券取引所1部に上場する自動車など輸送用機械の3年3月期の最終利益は前期比6割増を見込む。

 最大手のトヨタ自動車は連結最終利益として前期比10・3%増の2兆2452億円を計上し、今期も増益を予想する。対照的に、日産自動車は3期連続の赤字を見込む。

 この差は、世界的な半導体不足への対応にも表れている。トヨタは半導体1~4カ月分の在庫を保有しながら、取引先と詳細な生産計画を共有して影響を抑えているのに対し、他社は後手に回っている。日産は今期も年間25万台規模の減産が避けられない見通しだ。

 電機では、ソニーグループの連結最終利益が初めて1兆円の大台を突破。十時裕樹副社長は「これまでいろんなことを積み上げてきた成果だ」と総括した。コロナ禍で巣ごもり需要を取り込み、ゲーム事業や音楽事業が好調だった。「脱・家電依存」の事業構造改革の成果が出た。今期は6600億円の最終利益を確保する見通しだ。

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