社会・その他

大阪で表現の不自由展開幕 反対派・賛成派集まり騒然

 愛知県で開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の作品などを集めた展示会が16日、大阪府立労働センター(エル・おおさか、大阪市中央区)で始まった。18日まで。センター周辺では展示会に反対し抗議の街宣活動などを行う人々と、警備する警察官らが多く集まり騒然とした雰囲気に包まれた。

 展示会は「表現の不自由展かんさい」。会場では元慰安婦を象徴する「平和の少女像」や、昭和天皇の肖像を燃やすような動画を含む約30点が展示されている。

 開催を前にセンター側には中止を求める脅迫文や不審物が届き、府警が周囲にバリケードや警察車両を並べ、数十人態勢で警戒にあたった。センター入り口でも、職員らが金属探知機を使って入場者の手荷物検査を実施した。

 センターから道路を挟んだ歩道上では、反対派が拡声器を使って「こんな展示は日本人として恥ずかしい」と抗議。複数の街宣車も周囲を走り、周囲は喧騒に包まれた。一方、賛成派はセンター前で「恫喝的嫌がらせやめろ」などと書いたプラカードを掲げた。主催者側は「『反日』という批判を聞くだけでなく、自分で作品を見た上で議論をしてほしい」とコメントした。

 展示会をめぐっては、安全確保が難しいとして利用承認を取り消した府側の処分に対し、主催者側が不服を申し立て、大阪地裁と大阪高裁が利用を認める決定を出した。一方、東京で予定されていた展示会は抗議を受けて延期となり、名古屋市で今月6日に始まった展示会は、郵送物から破裂音のする事件が起き、会期途中で中止に追い込まれた。

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