キャリア

「成長できる職場がいい」そう言ってコンサル業界に行きたがる東大生の“甘い本音” (2/5ページ)

 ■文科系でも医者以上に成功する可能性がある

 文科系の場合、これで食えるという資格は限定されています。弁護士、公認会計士の二つが有力ですが、これら二つでさえ競争が激しくなっているのが現状です。税理士などはもっと大変でしょう。

 そのため、成長を実感できる専門能力というと、資格というよりも仕事を通じて形成されていく専門能力と捉える若者が増えているのです。もちろん、専門能力の中に資格を含めて考える人も多いとは思います。まだ社会の実際を知らない学生などはそうですが、社会人になってサラリーマンとして様々な社会経験をする中で、文科系の場合、資格を取得しているというだけでメシが食えるわけではないと実感します。

 その一方で、資格に実務経験と人脈が絡めば、これは医者の収入以上に大化けすることを知るのです。社会保険労務士であれ、税理士であれ、ものすごく稼いでいる人はいます。そういう人は経験豊富でサラリーマン時代の人脈で顧客を増やしたりしています。結局、営業力ということになってくるのですが、その基盤は専門性です。

 若者はそういうところを確実に嗅ぎ取っていて、専門性に基づいたキャリアを求めているということであり、それが成長の具体的な姿の一つだと考えているのです。

 ■なぜ若者は就活で「成長できるかどうか」を求めるのか

 若者が成長できるという時のもう一つの意味は、自分の専門能力を築くといった主体的なものではありません。ものすごく受け身的なものです。それは「成長できる職場環境」かどうかということです。

 元々、老若男女を問わず、就職する際に職場環境を重視するのは共通しています。人間関係に気遣う社会ですから、誰でも人間関係が悪い職場よりは、和気藹藹としたところで働きたいと思うのは当然です。

 今の若者はそれをより強く求めているということです。人間関係だけじゃなくて、その職場にいただけで成長できる。そういう場所で働くことを求めているのです。

 この場合の「成長できる」というのは、専門能力といった具体的なものではありません。非常にぼやっとしたものです。おそらく、仕事全般とメンタルを含めた総合的なものを成長と呼んでいると思います。

 仕事のやり方を覚えた、仕事を早く処理できるようになった、仕事のスキルや専門知識を身につけることができるようになった、少々のことではへこたれないようになった、打たれ強くなったなどです。

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