缶酎ハイ、「度数と果実感」で勝負 ビール不振で各社販売増に期待 (1/2ページ)

缶酎ハイ戦略発表会で新商品「キリン・ザ・ストロング」をPRするキリンビールの担当者=28日午後、東京都千代田区
缶酎ハイ戦略発表会で新商品「キリン・ザ・ストロング」をPRするキリンビールの担当者=28日午後、東京都千代田区【拡大】

 ビール大手4社の2018年の缶酎ハイ事業戦略が28日、出そろった。ビール類の販売が振るわない中、低価格でバラエティーに富む缶酎ハイは消費者の支持を集める売れ筋商品。3月1日のアサヒビールを皮切りに4月にかけ業務用を中心としたビール類の値上げが予定されている中、各社は高アルコール度数の新商品など、あの手この手で缶酎ハイの販売増をもくろんでいる。

 缶酎ハイは、ここ数年毎年販売量を伸ばす成長市場で、17年は約1億8000万ケース(1ケースは250ミリリットル缶24本換算)の販売実績を残した。業界内でも「酒類の中で最も高い比率で伸びている」(キリンビールの山形光晴マーケティング部長)と期待する声は多く、18年は市場全体で前年比約10%の増加が見込まれている。

 各社はその背景について、物価上昇に伴う生活防衛意識の高まりや「家飲み層」の拡大などがあると分析。消費者の多様なニーズに応えたラインアップがマッチし、ビール類など他のジャンルの購入層が缶酎ハイへ流れるケースも増えている。

 各社とも高アルコール度数の「ストロング系」などで未開拓領域を見極めようと知恵をしぼる。

 28日に戦略発表会を開いたキリンビールは、アルコール度数9%の新商品「キリン・ザ・ストロング」を4月10日に投入。飲み応え感を出す果実抽出の「ハードエキス」を使い、40~50代男性の取り込みを狙う。サントリースピリッツも度数9%の主力商品「-196C°ストロングゼロ」の拡大を図るほか、「こくしぼりプレミアム」といった、やや価格の高いプレミアム商品もアピールしていく。

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