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食べ物を自動運転車やロボットで配送? アメリカで実験活発、「セルフデリバリー」とは (1/4ページ)

 アメリカでは今年に入ってから、自動運転中の車による死亡事故が相次いで2件発生し、一部では見直し論も起きた。しかし自動運転技術は着実に進化しており、近い将来普及することは間違いない。一般に自動運転車というと、人が運転しなくても目的地まで運んでくれるというイメージだが、それだけではない。無人の車で「モノ」を運ぶサービスの実証実験も行われている。

 アメリカのピザ・レストラン大手ドミノズは今年2月から、フォードの自動運転車によるセルフデリバリーの実証実験を、フロリダ州マイアミで開始した。顧客が電話やスマートフォンのアプリなどでピザを注文すると、自動運転車がドミノズの店舗に向かい、店員がピザを積み込んだら、指定の住所へ配達するという仕組みだ。ただし車には誰も乗っていないため、客は家から出て車から自分でピザを取る必要がある。

 ドミノズによれば、マイアミに続き同社の本社があるミシガン州アンアーバーでも実験を行っており、6月にはネバダ州ラスベガスでも実証実験を開始したという。

 実験を続けるうち、「自動運転車による配達にはいくつかの課題があることがわかった」とドミノズは述べている。たとえば注文した人が都市部のアパートに住んでいる場合、駐車する場所を見つけるのが難しい。駐車しても顧客の住居から遠ければ、客に遠距離を歩かせることになってしまう。

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