高論卓説

プレゼンで聞き手を引き付けるには 関心度・集中度を高める方法 (1/2ページ)

 ■一文ごと、1人に話しかけるよう目配り

 ビジネススキルをその場で向上させる演習プログラムを実施していると、「プレゼンテーション表現力を高めたい」という要望に接することが多い。「聞き手が関心を示してくれない」「聴衆がすぐに飽きてしまう」「自分の話が上滑りしている」という悩みだ。

 しかし、このような状態に気付いていること自体、スキル向上の第一歩だ。「自分の話を聞かない聞き手が悪いのだ」と決めつけて、「しっかり聞いてください」「集中してください」「内職をしないでください」と言えば言うほど、抵抗感を与えてしまい、聞き手を引き付けにくくなる。

 素晴らしいプレゼンテーションの担い手でも、時間の経過とともに、聞き手の関心度・集中度を低下させてしまうものだ。1杯目のコーヒーよりも2杯目のコーヒーの方が、おいしく感じないという限界効用逓減の法則は、プレゼンテーションにも当てはまる。聞き手の関心度・集中度が低下しても、決して慌てず、当たり前のことだと思って、関心度・集中度の度合いを高め、低下を未然に防ぐ仕掛けを繰り出していけばよい。

 20年来、さまざまな演習を実施してきたが、聞き手の関心度・集中度を高めるのに簡単かつ効果のある方法がある。それは、「1人に対してワンセンテンス」と名付けたスキルだ。1人に対してワンセンテンス話したら、ゆっくりうなずくようにアイコンタクトを下に外して間をつくる。これだけのことで聞き手の関心度・集中度の低下をかなりの程度防ぐことができる。

 日本のビジネスパーソンのアイコンタクトを外す向きは、上、斜め上、横、斜め下、下に、ほぼ均等に分かれる。それだけアイコンタクトを外す方向が意識されていない。しかし、上に外せば何か思い出しているようだと聞き手に思われ、斜め上だと時計を気にしているようだ、横だと反対しているようだ、斜め下だと自信がないと受け取られ、相手に抵抗感を与えてしまう。

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