同社のカメラ技術をもとに、千葉大学の共同研究によって開発した皮膚科医向けのカメラ。小型・軽量でありながらも、病変の色や構造を確認するための接写と、病変の位置を確認するための患部周辺を含めた全体の撮影が1台で可能。
従来、病変を接写する際には、市販のカメラに専用レンズを外付けにする必要があり、通常の撮影時には2台のカメラを使い分けるか、レンズの付け替えが必要とされていた。しかし、同商品はモードを切り替えるだけで、接写と、通常の撮影を可能にしており、診察で必要な画像をこの1台で簡単に撮影することを実現した。また、シャッターボタンを1回押すだけで自動的に偏光/非偏光/UVの3パターンを撮影。皮膚内部の色や構造の分かる偏光撮影、皮膚の表面の病変部を記録できる非偏光撮影、隠れたシミなどが写るUV撮影が同一画角で撮影できるため、比較検証時にも役立つ。有効画素数は2016万画素。重さは398グラムと軽量で、扱いやすさを考慮し片手でも持てる形状を採用。さらに、撮影した画像を管理できるパソコン用画像管理ソフト「D’z IMAGE Viewer」も提供。画面上で病変の大きさを確認できるほか、メジャー機能を用いて病変の端から端などの2点間の距離を測れる。価格は19万9000円(税別)。医療関係者限定で27日発売。
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