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セガサミー、宮城・七ケ浜と地方創生

 セガサミーホールディングス(東京都品川区、セガサミー)は17日、宮城県七ケ浜町と地方創生に係る包括的連携協定を締結した。これに伴い同日、セガサミー本社にて共同記者発表会が行われた。

 冒頭、同社の里見治紀代表取締役社長グループCOOがあいさつに立ち、東日本大震災から8年余りが経過するなか、継続的に被災地支援に取り組んできた実情に触れ、「セガサミーとして、もっとわれわれにしかできない貢献はないか。一緒に汗を流してアイデアを出して、地域復興、地域創生に寄与できないかと考えるなか、一歩踏み込んだ被災地支援に向けて今回のプロジェクトの機会をいただいた」と報告した。

 これに続き、七ケ浜町の寺澤薫町長がセガサミーによる多岐にわたる復興支援に謝意を述べるとともに「今後のまちづくりにおいて今回、協定という形でさらに支援をいただくことになった。魅力ある七ケ浜のチャレンジができるよう、町としてもさらにブラッシュアップして取り組んでいきたい」と述べた。

 この協定に基づき、セガサミーグループの人材を7月1日から七ケ浜町へ派遣。地域創生、活性化に関わる各種事業の企画・推進を図っていく。

 同社はグループを挙げて、東日本大震災発生直後から従業員ボランティアを被災地に派遣するなど復旧支援活動に注力。「エンターテインメント企業として役に立てることは何か」を考え、グループの製品、サービスなどを使用した地域イベントを開催するなど、被災地の人々が笑顔で、前向きに復興に取り組むためのサポート活動などにも力を注いできた。

 さらに、新しい方法、新しい枠組みで役に立ちたいとの思いから七ケ浜町と協議を重ね、包括的連携協定に至った。セガサミーが自治体との地方創生に関わる連携協定を締結したのは今回が初となる。

 本協定の目的は「日本の社会課題であり、官民連携が期待されている地方創生への取り組みとして、東日本大震災以降、復興支援活動を続けている七ケ浜町へセガサミーグループから人材を派遣し、相互に連携を図ることで、双方の資源を効果的に活用し、地域経済の持続的発展につなげること」。連携事項は(1)創業および新規事業創出の支援並びに促進に関する事項(2)産業振興に関する支援および促進に関する事項(3)地域ブランドの推進に関する事項(4)まちづくり事業の支援および促進に関する事項(5)移住・定住の促進、関係人口の増加に関する事項(6)その他地方創生の推進に関する事項、となっている。

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