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auとソフトバンク、地方5G基地局整備で2社協力

 KDDI(au)とソフトバンクは3日、地方の第5世代(5G)移動通信システムの基地局整備で協力することで合意したと発表した。5Gの電波は直進性が強く障害物に弱い。このため、日本全国で5Gの基盤を整備するには膨大な基地局投資が必要なことから、工事の効率化を図る。

 お互いの設備を利用して通信するローミングはしない。ただ、携帯市場で大きなシェアを占める2社が提携するため、5Gサービスの料金面や技術革新で競争を維持することが課題となりそうだ。

 両社によると、将来的に既存の基地局などの有効活用や施工の迅速化を図るため、共同施工管理会社の設立を視野に入れる。まずは今秋から北海道旭川市、千葉県成田市、広島県福山市で実証実験を実施する。共同で取り組むことで費用節減や工期の短縮をどこまで進められるかを見極め、協力する範囲を詰める。

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