ダイコク電機(名古屋市中村区)は11日、東京都文京区の東京ドームホテルで「DK-SIS白書2019年版-2018年データ-」の発刊記者発表会を開催した。
DK-SISとは、同社が提供する情報戦略システムで、現在、遊技機台数で約147万台という市場の約34%のデータを保有し、遊技業界がどのように動いているのかを実績データで見ることができる。遊技業界におけるデファクトスタンダードとして広く認知されるほか、業界外からも高い関心が寄せられている。なお、同白書は2004年の創刊から16冊目を数える。
当日は、大上誠一郎代表取締役社長が主催者あいさつに立ち、厳しい業況に触れながら、今後に控える消費税率の引き上げや高射幸性パチスロ機の撤去による18万台の段階的な入れ替えを提示。「これからホール業界は、2021年2月に全ての遊技機が新規則機に代わった未来を予測し、どの分野にどれだけの投資をするのかの判断が求められる」と指摘するとともに、今回の白書が、その判断に寄与することを期待した。
これに続きDK-SIS室の片瀬宏之室長が、記者発表資料を基に白書について解説。「DK-SIS白書2019年版」の業界キーワードとして「業界総粗利の減少傾向に歯止めかからず」「パチンコ業績はよこばい、長期下落傾向に歯止めがかかる/玉遊び(役物)系の遊技機が多数登場」「パチスロ業績は下落傾向が続く/高射幸性遊技機削減スケジュールの延期が決定」「遊技機の販売台数が3年続けて大幅減」の4つを掲げ、これらを軸に2018年の業界動向を浮き彫りにした。(ニュース提供・LOGOS×娯楽産業)