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ちょい厚底でナイキに挑む ついにランナー市場に攻め入るアンダーアーマー (1/4ページ)

 米アンダーアーマー(UA)が激戦区のランニングシューズ市場に本格参入する。これまでマラソン上級者向けのモデルがなかったが、今年9月のレースに新作を履いた所属選手が出る。このレースの結果次第で、東京五輪の出場選手が決まる。スポーツライターの酒井政人氏は「ナイキが厚底で世界を席巻するなかで、UAは『ちょい厚底』で市場を獲ろうとしている」という--。

 アンダーアーマーがスポーツシューズ市場にガチンコ本格参入

 20年前、その存在を知っていた日本人はほとんどいなかったのではないか。しかし、現在は日本のスポーツシーンにすっかり浸透している。スポーツ用品・衣料品大手の米アンダーアーマーだ。米国で1996年に創業して、わずか10年ほどで全米を席巻。その勢いは日本国内にも伝播した。日本ではテーピングの輸入販売からスタートしたドームが総代理店になっている。

 そのアンダーアーマーが、ランニングシューズへの本格参入を目指している。ナイキ、アディダス、ニューバランスの海外ブランドに、アシックス、ミズノの国内メーカー。さらにはホカオネオネ、オンというニューウエーブがひしめく激戦区だ。レッドオーシャンともいうべき分野で、最後発のアンダーアーマーにはどんな勝算があるのだろうか。

 その成否のカギを握るアスリートがいる。9月15日のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)に出場する岩出玲亜(24歳)だ。彼女は2017年7月、ドームに入社したマラソンランナー。東京五輪マラソン日本代表を決めるMGCには男女合わせて43人が出場を予定しているが、そのなかで唯一、アンダーアーマーのシューズを履いている。

 女子は12人しか出場しないことを考えると、「3枠」を突破できる確率は40%(MGCファイナルチャレンジで同設定記録の2時間22分22秒をクリアした選手がいない場合)。国内のランニング市場ではチャレンジャーであるアンダーアーマーだが、なかなか面白いところを突いている。

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