メーカー

廃棄食品、商品配送時に回収 ローソン実証実験、荷台の空きを活用 (1/2ページ)

 コンビニエンスストア大手のローソンが、店舗での販売期限が切れて廃棄となった食品のリサイクルに関連し、日々の商品配送トラックを活用して店舗から回収する実証実験を都内の直営3店舗で始めた。

 コンビニのフードロス対策や運転手不足によるトラック物流の逼迫(ひっぱく)が社会課題となる中、ローソンは今回の実験結果を踏まえて2020年度中に関東400店舗での運用を目指す。

 ローソンでは、店舗で売れ残って廃棄となる弁当やおにぎりなどの食品が年間約4万4000トンにのぼる。これらの廃棄食品を飼料や肥料にリサイクルするため、収集運搬会社のトラックが全国約2800店舗から直接回収し、リサイクル工場に運んでいる。

 一方、日々の販売商品は、卸業者のトラックが各店舗を回って配送する。

 今回の実証実験には、商品配送を担う三菱食品、廃棄食品を飼料原料として採用する日本農産工業(横浜市西区)などが参加。実験店3店舗を巡回するトラックは商品配送時に廃棄食品を受け取り、三菱食品の物流センターに持ち帰る。集めた廃棄食品を別の運搬会社が物流センターからリサイクル工場に運ぶことになる。

 この際、配送トラックの荷台の中で廃棄食品と販売商品が混載されるため、ローソンは密閉型の回収ボックスを用意。店舗従業員が回収ボックスに廃棄食品を入れて引き渡す。

 今回の取り組みでは、物流センターから店舗を巡回するように配送するローソンの物流網を活用した形だ。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus