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千葉元気印企業大賞 キーパーソンインタビュー (3/4ページ)

 ■子供の誤飲防止に役立つ機能性袋を開発し、家庭に配布

 □瀧川翔 タキガワ・コーポレーション・ジャパン常務取締役営業本部長

 顧客の要望に応じて、ユニークな機能を特徴とする包装資材を一貫製造する。瀧川弘幸社長の長男で、営業本部長を務める瀧川翔常務取締役は「リサーチ力と発想力で、ユニークな機能性袋を開発してきた」と胸を張る。

 袋の内部に梱包される様々な物資を保護するため、袋の空気抜けだけではなく、空気を抜く流量調整が可能な防虫空気抜けシステムを開発。顧客の課題を解決する数々のユニークな機能性袋を市場に送り出してきた。

 瀧川常務一押しのアイデア製品は、子供の誤飲防止に役立つ「こまもり袋」だ。米国で幼児による誤飲を防止する啓発活動が広まり、そうした需要の高まりを受けて開発に着手した。特殊な構造のチャックが付いており、コツをつかまないと簡単には開けられない。「正しい手順に従わないと開封は難しい。大人が適切に開封する仕組みを採用した。誤飲の恐れがあるものを袋に入れ、チャックを閉めるだけでチャイルドレジスタンス(CR)機能が働く」と説明する。2017年12月に、CR機能を持った袋として国際規格および米国規格の正式な認証を得た。

 このほど、小児科の処方箋を扱うクオール(東京都港区、荒木勲社長)と協力し、通常の薬袋の代わりにCR機能を持つ袋の配布を始めた。クオールは、子育て世代をサポートするサービスを独自に提供しており、新たな取り組みとして「こまもり袋」をクオール店舗に導入した。両社は協力体制のもと、今後も「こまもり袋」の普及に力を入れ、幼児による誤飲防止の啓発活動に積極的に取り組んでいく方針だ。

 タキガワ・コーポレーション・ジャパンは1907(明治40)年に創業し、49(昭和24)年から他社に先んじてプラスチック製品の製造に着手した。「安全と安心の提供」を経営理念として品質向上に努め、数多くの新製品を開発してきた。ペットフード向け角底袋のヒットなどをきっかけに業績が成長軌道に乗り、角底袋のシェアはトップクラスを誇る。

 東日本大震災の翌年の2012年には、災害時の生産バックアップ機能を併せ持たせたベトナム工場を設立。さらに、旺盛な北米の需要に対応するため、19年には米国にも生産拠点を構えた。瀧川社長の二男をベトナム、三男を米国の現地法人トップに据え、瀧川3兄弟は3極体制でグローバル経営を進めている。

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