金融

第一生命、ペット保険契機に顧客開拓 若年層など取り込み

 第一生命保険は10月から、営業職員によるペット保険の販売を始める。ペット好きな既存顧客との関係強化やペット保険を切り口とした新規開拓が狙い。開拓した顧客を本業である生命保険に誘導することや保険に関心の薄い若年層との取引拡大も期待する。

 扱うのは飼い犬や猫が病気やけがをした際に医療費を補償する保険。第一生命は代理店となり、商品供給はアイペット損害保険が担う。第一生命ホールディングス(HD)とアイペット損保は2月に業務提携し、これまでは第一生命のウェブサイト上でペット保険を販売していた。

 犬や猫を飼う人は年代別で偏りが少なく潜在的にあらゆる世代がペット保険のターゲットになる。第一生命は生保離れが進む若年層へのアプローチに活用できると期待している。アイペット損保は、全国に4万人いる第一生命の営業職員の力を借りてペット保険の認知度向上と販売拡大を図る。

 アイペット損保によると、ペットを大事にする人が増えたことなどで国内のペット保険の市場規模は直近で年平均約18%ずつ拡大。国内普及率は9%にとどまる一方、英国では25%、スウェーデンで65%に及び、さらなる成長余地が見込まれる。

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