日本遊技産業経営者同友会(同友会、代表理事・東野昌一氏)は10月15日、東京都千代田区のグランドアーク半蔵門で創立25周年記念祝賀会を開催した。
あいさつに立った東野代表は冒頭、台風19号の被害が拡大していることに触れ、千曲川流域へのボランティア派遣を発表。続き、遊技業界に関しては高射幸性遊技機の自主規制の対応に言及。パチンコホールの全国組織である全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)が11月13日の全国理事会で対応について判断することに触れつつ、「いち営業者としては、少しずつでも撤去して新規則機市場のシフトに対応していける状況を目指したい。入れ替える新規則機の保通協における適合状況が芳しくない状況であるが、こんな時だからこそ、業界団体が連携し知恵を出し合い、何とかして新しい時代を歩んでいけるよう同友会としてその一翼を担って参りたい」と呼びかけた。
また、同友会の25年の歴史を振り返り、「より良い産業を目指して同友会は今日まで来た。ぱちんこ屋をやってよかったと皆が思えるような日を迎えられたらと思う」と述べ、先達の思いを受け継ぎ、次の世代につなげていけるよう尽力することを誓った。
当日は、警察庁生活安全局保安課の山田好孝課長が講話を行い、「ギャンブル等依存症対策における各地域の包括的な連携協力体制への参画について」(9月19日付)を発出したことに触れ、年度内での業界の取り組みなど、計画的な依存防止対策の一層の推進を要請。業界の健全化を推進する上で特に必要であると考えている点として「ぱちんこへの依存防止対策」「射幸性の抑制に向けた取り組み」「検定機と性能が異なる遊技機の問題」「遊技機の不正改造の絶無」「ぱちんこ営業の賞品に関する問題について」「広告・宣伝などの健全化の徹底について」を掲げ、それぞれ留意・推進すべき事柄を説いた。
eスポーツ連合事務局の大谷剛久氏を招き、「拡大を続けるeスポーツとその可能性」をテーマに記念セミナーを実施したほか、祝賀会も開催。多くの業界関係者が出席するなか、前出の山田課長、業界唯一の横断組織である日本遊技関連事業協会の庄司孝輝会長、日本遊技機工業組合の筒井公久理事長、日本電動式遊技機工業協同組合の兼次民喜理事長が祝辞を述べ、全日遊連の大野春光副理事長の乾杯の音頭で25周年を祝った。加えて、同友会による東日本大震災復興支援が9年目を迎えた宮城県南三陸町の佐藤仁町長がお礼とお祝い駆け付けた。