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神戸ダルクが依存症セミナー

 一般社団法人神戸ダルクヴィレッジ(神戸ダルク、神戸市中央区)は4日、神戸市中央区の神戸市総合福祉センターで「依存症セミナーin神戸」を開催した。

 このセミナーは、全日本社会貢献団体機構(会長・杉浦正健氏、11月からパチンコ・パチスロ社会貢献機構=POSCに変更)の助成による活動の一環。神戸ダルクは、各種依存症者(薬物、アルコール、ギャンブルなど)、その家族および薬物依存の問題を抱えるあらゆる関係者に対して、包括的に回復と社会復帰を支援する事業ならびに広く一般に薬物依存に関する啓発事業を行い、社会全体の利益に寄与することを目的として、2016年に神戸市で設立された。

 同団体の梅田靖規代表は、あいさつで、POSC・2019年度の「関西圏域でのパチンコ・パチスロ依存問題の相談支援」事業として助成を受けたことを報告。また、各パチンコホールにおける依存防止に向けた取り組みを挙げ、神戸ダルクの相談支援の活動と連携が敷かれていることを評価した。

 セミナーでは、神戸ダルクの取り組みと回復支援について、梅田代表が報告。続き、リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)代表で精神科医の西村直之氏が「ギャンブリング障害~新しい視点からのアプローチ~」と題した講演を行った。

 西村氏は「依存症という名前の法律が日本で初めて昨年できた」とし、ギャンブル等依存症対策基本法を紹介。これにより、「適度な依存」と「問題ある依存」ということが、法的にも取り扱われるところとなったと述べるとともに、「問題ギャンブリングの領域はまだよく分かっていない状況である」と説明。そうした中で、試行錯誤から世界の対策者が学んだこととして「対策は科学的なデータに基づいて実施・検証・修正されなければ効果がない」「根拠のない規制、非論理的な統制は、問題を悪化させる」「対策は明確な戦略を持たなければ効果がない」「費用対効果分析と責任・権限分担の明確化」「商業ギャンブリングの対策はアルコールや薬物問題の対策と異なる対策概念とシステムが必要である」「商業ギャンブリングの対策においては産業のもつ生の社会的効力の最大化と害の最小化の最適化が目標となる」という、6点を挙げた。さらに、ギャンブル等依存症と表現される「プロブレム・ギャンブリング」の対策においては、パブリック・ヘルス(公衆衛生)の視点で、起きてしまった問題の対応から問題発生の予防までを包括する戦略的パッケージが必要であると訴えた。

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