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熱交換器製造・販売の東西商事が大容量のポータブル蓄電池 病院・介護施設向け

 熱交換器製造・販売の東西商事(東京都港区)は、ポータブル蓄電池としてバッテリー容量が1時間当たり2.048キロワットと最大級の「MU2000WE」を開発、10月に受注を始める。災害時や工場、病院、介護施設の非常用電源のほか、家庭用太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)終了による自家消費ニーズに応える。価格は1台25万円(税別)と安価に設定し、バッテリーだけの交換(1台10万円)も可能。初年度200台、3年後には年500台の販売を見込む。同社初の自社ブランド「モバイルパワーステーション」として売り出す。出荷は来年1月から。

 この蓄電池はフル充電時に、スマートフォンのフル充電なら200台分、複合機の連続コピーは1.5時間、IHクッキングヒーターの強火使用なら1.5時間分を賄うことができる。企業の事業継続計画(BCP)や、新型コロナウイルス感染に対応した病院、介護施設ではポータブルでありながら大容量の蓄電池のニーズが強く、家庭用定置型の小容量クラスをポータブルで実現した。

 バッテリーは、自動車に使われるリン酸鉄リチウムイオン電池を使用した上、チャージしながらの利用も可能。重さは36キログラム。充電時間は家庭用電源で7時間。同社はガソリンと液化石油ガス(LPG)のどちらの燃料でも運転できるハイブリッド型発電機も販売しており、停電時や防災の体制を提案していく。

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