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ひろゆき「"年金なんて払うほど損する"と考える人が根本的に間違えていること」 (1/2ページ)

 「どうせ年金はもらえない」「払うほど損をする」。現役世代にはそう考えている人が少なくない。しかし、2ちゃんねる創設者のひろゆきさんは「それは間違いだ。年金は金融商品と考えれば、意外に優秀だ」という--。

 ※本稿は、ひろゆき『ひろゆきのシン・未来予測』(マガジンハウス)の一部を再編集したものです。

 「年金はもらえない」の嘘

 ネット記事などで「年金は損するから払うな!」と書かれているのをよく見ます。

 なぜか僕も「年金払うな側」の人間だと思われがちなのですが、僕のスタンスは「年金は払っておいたほうが将来トクをする」です。年金は意外と、優秀な金融商品なのです。

 年金ではなく、投資などで貯蓄を増やしていこうとすると、給与から税金を天引きされた残りが原資になります。

 一方、年金だと、まず給与から年金の保険料分を差し引き、そこに税金がかります。つまり、税金の徴収額が少なくなる分、年金のほうがトクをするのです。

 また、今の若者世代であっても、おおよそ支払った分くらいの年金はもらうことができます。

 みずほ総合研究所が出したデータによると、1995年生まれの人が平均余命まで生きたときの国民年金支給額は支払った分の1.2倍から1.5倍です。また、厚生年金であれば、支払い分の2倍以上を受給することができます。

 こうやって年金の仕組みやデータを見ていくと、「年金はもらえないから払うと損をする」という発言は間違っていることがわかります。

 自分自身で老後予算をすべてつくり出せるカリスマ投資家以外は、しっかり年金を払っておいたほうがいいのです。

 でも、それだけでは暮らせない

 ただ、勘違いしてほしくないのですが、「年金だけで暮らせる」と言いたいわけではありません。年金はある程度もらえますが、生活費すべてをまかなうほどの額にはならないでしょう。

 元金融担当大臣の竹中平蔵さんが、ネットで持論を展開し炎上したことがありました。そのときの竹中さんの発言内容はおおまかに以下のようなことです。

 「今の日本の問題は、老後は国が支えてくれると国民が思い込んでいること」

 「年金で高齢者全員を生活させるのは無理」

 「生きる分のお金は自分で用意しなければダメだ」

 これ、竹中さんが自分の願望を述べたわけではありません。ただの事実を伝えただけです。僕もまったくその通りだと思っていますし、ちょっと考えれば当たり前のことなのです。

 もともと日本の年金制度は、将来の自分の分を自分で用意する「積立方式」ではなく、「賦課方式」を取っています。賦課方式とは、お金を稼いでいる現役世代が、年金受給世代の必要とする分を国に納めるというものです。

 実は、このシステムが考え出された当時、日本人の平均寿命は約66歳。60歳で定年を迎えてからの数年間を暮らせるように、というレベルだったのです。

 ところが、今は80歳過ぎまで生きるのが当たり前になって、年金を受け取る年数が長くなりすぎています。また、多くの人が長生きすることで、年金受給者の絶対数も増えます。

 一方で、これから現役世代の人数は減っていくわけです。となれば、年金制度が誕生したときのような役割をずっと果たすのは無理に決まっています。

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