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“篠田麻里子のスーツケース”で話題 女性向けで業界最軽量の「ラグーナライト」

2012.5.24 05:00更新

話題になった「プロテカラグーナライト」とAKB48の篠田麻里子さん

 「丈夫で軽い」。誰もが旅行かばんに求めるこの必須条件を革新のものづくりによって、より高いレベルで満たしたスーツケースが登場し、好調な売れ行きをみせている。老舗かばんメーカーのエース(東京都渋谷区)が、3月から販売を始めたスーツケース「ProtecA(プロテカ)」シリーズの新商品「ラグーナライト」だ。

 材料変え重量40%減

 スーツケース本体のプラスチック材料を、一般的な「ポリカーボネート」から、自動車バンパーなどに使われている「耐衝撃性ポリプロピレン」に替えることで、ケースの強さを損なうことなく、重量を約40%も削減。機内持ち込みできる容量35リットルサイズで、重さ2.2キロという業界最軽量を実現した。

 耐衝撃性ポリプロピレンは、プラスチック樹脂の中で最も比重が小さく、丈夫で軽い。まさにスーツケースにうってつけの材料なのだが、素材の強さゆえに思ったようなデザインに加工しにくいという。

 デザインの型枠に流し込む射出成型加工で、自動車部品はじめ、さまざまな分野に応用されているが、型枠を使う分の厚みが出るため、スーツケースでは軽量の特性を生かせず、ほとんど使われていなかった。

 エースはその壁を、長年にわたって蓄積した老舗ならではの製造・設計ノウハウや材料上の工夫などで打ち破り、素材を薄い板状にしてプレス加工できる独自の手法を確立。軽量化と強さの両立を最高水準に高めた。

 若手デザイン採用

 さらに、プロテカシリーズ初の女性向けモデルとして商品を企画し、新たな試みとして入社間もない若手のデザインを取り入れた。中高年に比べると海外旅行の意欲は低いが、男性よりは行動的で、流行に敏感な若年女性層の需要を喚起することを意識したものだ。

 業界最軽量などの機能性の魅力と、若年女性をターゲットにしたマーケティング戦略の相乗効果で、ラグーナライトの販売は当初計画を大幅に超過。同社の今年のスーツケース全体の販売は、前年比45%増のペースで好調に推移しているという。

 アイドルグループ「AKB48」のメンバーで、20~30代の女性に人気の篠田麻里子さんをCMに起用した広告戦略も当たり、店頭では「『篠田麻里子のスーツケースが欲しい』という“指定買い”も出るほど」(難波敏史マーケティング部マネージャー)。出張や中高年の旅行に伴う買い替えが主体というスーツケース市場に、新風を吹き込んでいる。(池田昇)

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