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外資ホテル開業ラッシュ 「2014年問題」供給過剰も
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東京や大阪などの主要都市で高級ホテルが相次いで開業し、供給過剰に陥る「2014年問題」が現実味を増している。
外資系ホテルの進出が集中した07年ごろに続く「第2波」が14年前後に起きることで、宿泊料金の値下げやホテルの人材不足を招くといった懸念は強い。新顔の登場で業界全体が活性化するとの見方もあるとはいえ、競争激化の余波は避けられそうにない。
東京港区の虎ノ門地区では「マッカーサー道路」と呼ばれる幹線道路の整備が進む。道路上に建設中の52階建て超高層ビルには世界的チェーン、米ハイアット・ホテルズの高級ホテルで日本初進出となる「アンダーズ」が入り、14年に開業する。同グループでは「パークハイアット」に次いで宿泊料金が高いものの、洗練された内装や、きめ細かいサービスが売りだ。
東京ではさらに、「シェラトン」などを擁する米スターウッド・ホテル&リゾートが、10年に大阪で開業した最上級の「セントレジス」を展開する方向。森トラストグループは米マリオット・インターナショナルと提携し、運営する品川区の「御殿山ガーデンホテルラフォーレ東京」を今年12月に「東京マリオットホテル」に衣替えする。
進出ラッシュについて米系のホテル投資助言会社、ジョーンズラングラサールの沢柳知彦マネージングディレクターは「東京に拠点がないと世界的ホテルとして認められないほか、再開発ビルにホテルが入ると容積率が緩和される開発者側のメリットも背景にある」と指摘する。
ただ、08年秋のリーマン・ショックや11年3月の福島第1原発事故が響き、日本ホテル協会に加盟する全国の高級ホテルなどの客室稼働率は07年の74.3%から11年には67.8%に低下。足元では改善しつつあるが、稼働率優先で料金を下げる動きもあり、収益回復は遅れ気味だ。大阪市のセントレジスホテル大阪は「経済情勢を考慮」して1月に料金を改定。開業時に7万円だった1泊の最低料金は5万7000円まで下がった。
外資系の高級ホテルは、京都市や大阪市でもオープンが予定されている。ホテル業界の人材紹介を行うINGエンタープライズは「リーマン・ショックで業界を離れた人が多く、人材難はさらに顕著になる」とする。
新規開業は部屋数が全般的に少なめで、供給過剰にならないとの観測もある。ただ収益回復前に人材難に陥れば、既存ホテルには打撃となりかねない。国内老舗高級ホテルの幹部は「第2波は第1波より新鮮味に欠け、全体の活性化にもならない」としている。(井田通人)
場所 開業時期
アマンリゾーツ(シンガポール) 東京都千代田区 2014年
アンダーズ東京(米) 東京都港区 14年夏
ザ・リッツ・カールトン京都(米) 京都市 14年春
フォーシーズンズホテル京都(カナダ) 京都市 15年初め
インターコンチネンタル大阪(英) 大阪市 13年6月
大阪マリオット都ホテル(米) 大阪市 14年春
※カッコ内は外資系の本拠地