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JR東海 リニア新幹線“大阪延伸”前倒しに向け3兆円の融資申請 

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JR東海 リニア新幹線“大阪延伸”前倒しに向け3兆円の融資申請 

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 JR東海は18日、2045年に予定していたリニア中央新幹線の大阪延伸開業の前倒しに向け、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)に3兆円の融資を申請した。国の資金を低金利で貸す財政投融資を活用し、財務面の負担を軽減する。

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 リニアは27年に東京・品川-名古屋を先行開業し、45年までに大阪への全線開業を目指す計画だった。名古屋までの工事費用は約5兆5千億円、大阪延伸を含めた総額は9兆円超を見込む。

 JR東海は先行開業後に債務が経営に及ぼす影響を見極めるため、延伸工事の開始まで8年程度の期間が必要になると想定していた。ただ自民党や関西の経済団体は早期の全線開業を求め、政府は財投の活用による資金支援で最大8年前倒しすることを、今夏決定した経済対策に盛り込んだ。

 JR東海も「前倒しに向け全力を挙げる」(柘植康英社長)と受け入れた。借入額は本年度と来年度に1兆5千億円ずつ。

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