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【eco最前線を聞く】物流計画に気象データ CO2排出削減も

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【eco最前線を聞く】物流計画に気象データ CO2排出削減も

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 --16年度は

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 「気象情報の共有がテーマだ。製造と小売りの現場が情報を共有できればもっとロスが減らせるのではと思った。そこで、月別、週別、日別の予測を飲料メーカーに提供し、生産や調達、物流の計画に役立ててもらう。予測を活用した場合としなかった場合との比較でCO2排出量を5%削減することを目標に置く。さらに飲料メーカーが気象予測を小売りや物流会社と共有し、需要予測を共同で行うことで、過剰在庫の削減、商品不足による販売機会損失を未然に防ぐ」

 --事業化のめどは

 「手応えは感じている。また予測の精度を上げるために、体感気温だけでなく、短文投稿サイト(ツイッター)に書き込まれた『暑い』『寒い』などのつぶやきも活用し、消費者も巻き込んだ社会全体で物流革命を起こせたらと思う」

                   ◇

【プロフィル】中野俊夫

 なかの・としお 京大大学院理学研究科修了。2000年日本気象協会入社、01年から現職。12年九大大学院工学府博士の学位取得。41歳。岡山県出身。

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