パパ編集部員の育休エブリデイ

(1)“ワンオペ育児”を避けるため決断 半年の育休生活がスタート

SankeiBiz編集部

 加えて、妻は帰省が難しいこと、私の両親も高齢者の仲間入りをするなど、核家族化や晩婚化(私が結婚したのは30代に入ってから)の影響で、「子供が生まれるころには自分の親も高齢」という今どきの社会背景も、育休取得を決断した要因だった。とても「孫の面倒を見に来てほしい」などと頼める状況にはなかったし、そもそも「自分が育休を取ればいろんなことが自己完結する。地域の子育て支援サービスもある。それでもしんどいのなら、その時は正直に話して、自分の親に少し甘えよう」と割り切っている部分があった。

 実際に育休の申請を心に決めたのは、妻が安定期に入り、相談がしやすくなった昨年11月頃だった。最初は育休取得の意思があることに驚いた様子だったが、中でも一番びっくりしたのは「1年くらいの期間で考えている」と伝えた時だった。妻としてはその気持ちがありがたい一方、私の職場に迷惑がかかるとの懸念もあり、最終的には「6カ月」という結論で落ち着いたのだった。

 いよいよ始まった育休生活

 新しい家族を迎え、ついに6カ月の育休生活が始まった。朝起きて、毎日のように家族と24時間一緒に過ごす不思議な日々。家族のために活躍したいと、大きなヤル気に満ちていた。産後の妻を全力でサポートするために、私なりにできることを考え、自分でもびっくりするほど洗濯物や皿洗いに全力で取り組んだ。だが、妻が退院した3日目に“事件”は起きた。

 夕食後、いつものように山積みの食器を洗っていると、寝室から怒り狂った妻の怒声が響いてきた。

 「あなたは何のために育休を取ったの!!」

 怒っている理由を聞くと、こちらも一瞬にして怒りが爆発した。

 「こっちもいろいろ考えながら家事やってんだよ!」

 大ゲンカの理由はおそらく、「育児に対する男女の考え方の違い」だ。詳しくは次回お伝えしよう。

 この連載は原則として隔週更新です。【パパ編集部員の育休エブリデイ】のアーカイブはこちらから。

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