またマクドナルドは「オン・ザ・ゴー」と名付けた、ドライブスルー、持ち帰り、デリバリーに特化した店舗も実験的に運用中だ。このように店内に客を入れない形式の店舗は、アメリカで人気のメキシカン・ファストフード、チポトレ(「チポトレ・デジタル・キッチン」として)、バーガー・キング、ティム・ホートン、ポパイなどを傘下に持つレストラン・ブランド・インターナショナルも試験的に運用を開始している。これらのファストフード店では、スマートフォンアプリによる事前注文・決済が当たり前になりつつある。
店内に顧客を入れない店を展開しているのは飲食店だけではない。アップルはコロナ対策のため、アメリカ国内で「エクスプレス」仕様のアップルストアを増やしている。これはオンライン注文の受け取りと、ジーニアスバー予約のみの対応を行う店舗で、昨年11月末の時点で、アメリカ国内にある270店舗のアップルストアのうち、125店舗がエクスプレス仕様へと変更されている。
コロナの感染の勢いが収まるまでは、こうした接触を回避するための技術や仕組みは広がっていくだろう。収まったのちも、「非接触」は当たり前になるのかも知れない。(岡真由美/5時から作家塾(R))