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カンボジア、改修経て「日本橋」開通 交通インフラ、日本の支援を活用

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 工事を担当した大林組チュルイ・チョンバー工事事務所の辻本邦男所長は「ともに働くカンボジアの人たちに、環境配慮や安全、品質など言葉だけでは伝えきれない技術を伝えたいと考えた」と話した。

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 交通管制も整備

 完成した橋の欄干は「ジャパン・ブルー」の青で塗装されており、車道、バイク道、歩道も整備されている。

 プノンペンでは、橋を含むプノンペンの都市交通インフラの整備全般に、日本の援助が活用されている。例えば公共バスの導入だ。プノンペンには、路線バスや電車などの公共交通がなかった。庶民の足は、バイクかトゥクトゥクとよばれる三輪タクシー。近年は車を所有する人が急激に増え、公共交通機関の導入が急務となった。

 日本の支援で14年に都バス公社が発足し、公共バスの運行が始まった。現在、路線は13にまで拡大し、利用者も増えた。日本は、公社の経営、人材育成、車体の供与など、公共バスの運営をさまざまな側面から支えている。

 また、16年から取り組んできた信号機と交通管制システムの整備もプノンペン都民の生活と経済活動にとって重要なインフラ整備で、その要となる交通管制センターがこのほど完成した。

このニュースのフォト

  • 改修工事が終わったカンボジア・日本友好橋=首都プノンペン(木村文撮影)
  • プノンペン都の交通管制センター。都内12カ所に設置されたモニターカメラは車のナンバープレートまで読み取れる(木村文撮影)

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