5時から作家塾

昼寝で仕事の効率アップ 日本初の移動式快眠ルームが誕生 (2/2ページ)

吉田由紀子
吉田由紀子

 「9月いっぱいかけて9社の企業を回りました。昼寝を推奨する企業や健康経営に力をいれている企業が多かったですね。ご利用いただいた社員さんからは、思った以上によく眠れた、オフィスだと横になって寝られないけどスリープカーなら熟睡できた、昼寝をしたら体調が良くなった、リフレッシュできた。こんな感想をいただき、うれしく感じています」

 コアラスリープカーには、さらに快眠を誘う工夫がある。眠る前にオーガニックのコーヒーを提供。カフェインを摂取することで目覚めがスッキリするという。昼寝の後には、特製のパンをおみやげに用意している。これは1食に必要な栄養素が含まれる完全栄養食である。

 「特別仕様のスリープイヤホンも用意しています。このイヤホンには睡眠中の脳波を測定する機能があり、利用者の脳波と同じ波長の音楽をBGMとして流すことができます。こうすると、より眠りやすくなるんです。五感のすべてに作用して快眠をもたらすように工夫しています」

 その上に、天井にはプロジェクターも付いている。映像を壁面に写し出すことができる仕組みだ。キャンドルやランプ映像がリラックス効果を促進してくれる。また、YouTubeやAmazonプライムビデオといった動画配信サービスも楽しむことができる。まさに、至れり尽くせりである。

 「今はお昼寝デリバリーサービスだけですが、今後は空間そのものを貸し出すサービスも展開したいと考えています。例えばカップルで楽しむスリープデートに使っていただいたり、女子会を開いても楽しいかもしれませんね」

 なかなか興味深い昼寝のデリバリーサービスだが、どこまで出向いてくれるのだろうか。

 「始まったばかりですので現在は東京を中心に神奈川、埼玉、千葉あたりまで日帰りで出張しています。でも他のエリアでもご希望があればデリバリーをさせていただきます。ぜひご相談ください。また今は企業向けですが、今後は一般の方にもご利用いただけるようにしていきたいと検討中です」

 海外ではビジネスシーンに昼寝を導入し、社員の体調維持に努める企業が少なくない。ほんの20分の昼寝が仕事の効率をアップさせるのは明白である。最近お疲れ気味のみなさん、一度昼寝を体験してみてはいかがだろうか。(吉田由紀子/5時から作家塾(R)

 ※koala sleep carは現在、新型コロナウィルス対策のため、サービスを一時停止中。感染症の様子を見ながら、安全だと判断した際には再開の予定である。

5時から作家塾(R)
5時から作家塾(R) 編集ディレクター&ライター集団
1999年1月、著者デビュー志願者を支援することを目的に、書籍プロデューサー、ライター、ISEZE_BOOKへの書評寄稿者などから成るグループとして発足。その後、現在の代表である吉田克己の独立・起業に伴い、2002年4月にNPO法人化。現在は、Webサイトのコーナー企画、コンテンツ提供、原稿執筆など、編集ディレクター&ライター集団として活動中。

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