「もっと強く…」と熱中する人も
起伏に富んだストーリー展開に魅力を感じるユーザーがいる一方、純粋に自分のウマ娘を強くしたいという気持ちでプレイを続けるユーザーも。
「一度育成が終わっても、次はもっと強くなれるんじゃないかと思い、ひたすら育成を繰り返しています」
東京都世田谷区の男性会社員(29)は熱心な競馬ファンだけに、レース結果を重視。だが、あくまで強いウマ娘を育成することにこだわり、本来はゲームの重要な要素になっているストーリーは「ほとんど飛ばしてプレイしている」(男性)という。ゲームでは、ウマ娘の育成が終わると、ステータスに応じたランクが付けられ、「殿堂入りウマ娘」として登録される。そのウマ娘たちで自分のチームを作り、他のユーザーが作ったチームと対決することも可能だという。
現実の競馬でも「血統」が重要な要素とされるように、ウマ娘もまた、育成を始める際に殿堂入りウマ娘から「因子」を引き継ぐことができ、育成過程で能力に大きく影響する仕組みになっている。ひたすら“上”を目指す人にとっては、強いウマ娘の育成方法を模索することが、継続してプレイするモチベーションにつながっているのかもしれない。
今や新しいキャラクターが育成ウマ娘に登場するだけで、その名前がツイッターのトレンドワードランキング1位に躍り出ることも。社会現象を巻き起こしているウマ娘の魅力は、競馬ファンやアニメファンだけでなく、馬に詳しくない人も十分に楽しめる「間口の広さ」にあるといえそうだ。