バイデン米政権の医療顧問トップのファウチ国立アレルギー感染症研究所長は1日、ABCテレビのインタビューで、新型コロナウイルスの新規感染確認者が増加傾向にあるものの「米国でロックダウン(都市封鎖)が起こるとは思わない」との認識を示した。
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米国では1日当たりの新規感染確認者が7月30日に20万人近くとなり、非常に高い水準で推移していた今年1月以来の多さとなったが、ファウチ氏は「冬のような状況には陥らない」と述べた。増加傾向の背景には、感染力の強いデルタ株の猛威とワクチン接種の停滞があるとみられる。
ファウチ氏は「解決策はワクチンを接種することだ」と呼び掛けると同時に、「接種した人も感染する。無症状の人が感染を広げる可能性がある」とマスク着用の必要性を訴えた。(共同)