全米不動産業者協会(NAR)が10日発表した2021年7~9月期の都市圏一戸建て中古住宅の中間販売価格は、前年同期より16・0%上がって36万3700ドル(約4140万円)となり、統計がある1968年以降で最高額となった。
住宅ローン金利が引き続き低水準で消費者の住宅購入意欲が旺盛な中で、住宅供給の不足感が続いているのが販売価格を押し上げた。ただ、前期(21年4~6月期)に前年同期より22・9%上がったのと比べると、上昇率は縮小した。
調査対象の183都市圏のうち182都市圏が上がり、うち8割弱が2桁の上昇率。四つの地域別全てで2桁の伸び率となり、北東部が17・5%、南部が14・9%、中西部は10・7%、西部は10・3%それぞれ上がった。
上昇率が最大だったのは南部テキサス州オースティンなどの地区で33・5%上がり、49万8400ドルだった。(共同)