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【時刻表は読み物です&動画】JR四国の初代「伊予灘ものがたり」 27日ラストラン

平成26年7月にJR四国初の観光列車として愛媛県内の予讃線で運行を始めた「伊予灘ものがたり」。これまで約13万7千人(9月末時点)が乗車し、平均乗車率が90%を超える年もあるなど、高い人気を誇る。海向きのシートなどが設けられた車内で楽しむ料理、沿線住民らによるおもてなしが魅力で、時刻表には載っていない乗客サービスも行われている。

キロ47形で運転する伊予灘ものがたり。下灘駅のひまわりに囲まれるのは最後の夏となった=令和3年7月
キロ47形で運転する伊予灘ものがたり。下灘駅のひまわりに囲まれるのは最後の夏となった=令和3年7月

ホームから伊予灘が一望でき、夕日の名所としても知られる下灘駅。無人駅だが、伊予灘ものがたりがやってくると、地元住民らが出迎える。構内には四季折々の花。夏は花壇いっぱいにヒマワリが揺れる。乗客は列車から外に出て、思い思いに駅の雰囲気や景色を楽しんでいる。

ただ、この停車は業務上の「運転停車」。客扱いはなく、ホームに降りることができるのは乗客へのサービスだ。そのため、現在の時刻表を見ると、伊予灘ものがたりは、下灘駅は通過の表記になっている。

「JTB時刻表 2016年4月号」(JTBパブリッシング刊)を開いてみよう。土日祝日を中心に松山-伊予大洲・八幡浜間の1日2往復は現在と同じだが、4本とも下灘駅は通常の客扱いで、数分停車となっている。29年3月のダイヤ改正で下灘駅の乗降が見直され、列車自体はこれまで通りに止まるが、下車、乗車、後続列車への乗り換えはできなくなった。

下灘駅以外でもさまざまなおもてなしがある。伊予上灘駅は「どうぶつ駅長」、五郎駅は着ぐるみの「タヌキ駅長」、大洲城からの「のぼり旗振り」などだ。伊予灘ものがたりの後続として誕生した「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」でも、土讃線の須崎駅ホームで地元住民が和太鼓や日本舞踊などを披露。この活動は「須崎駅 19分劇場」と命名され、同社は感謝状を贈呈した。

伊予灘ものがたりは使用車両が来春、特急型気動車のキハ185系を改造した3両編成に置き換わる。グリーン個室が新設されるなど、より豪華な設備となり、現行の普通列車から特急に格上げされる。

現在の使用車両は、国鉄時代の普通列車用の気動車を改造したキロ47形2両編成。同社が注力する「乗りに来てもらえる観光列車」のシンボルとして活躍した人気車両は12月27日がラストランとなる。JR四国によると、運行終了後、すぐには廃車せず、イベントなどで運行する可能性もあり、廃車後は「皆様の記憶にとどめていただけるよう、車両備品や部品などは関係箇所での展示を考えています」としている。(鮫島敬三)


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