7日の東京株式市場の日経平均株価は大幅反発した。終値は前日比528円23銭高の2万8455円60銭だった。新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」への警戒感がいったん和らぎ、全面高の展開となった。
前日の米株式市場では、バイデン米政権の医療顧問トップが新変異株について、重症化の度合いがそれほど高くないとの認識を示したことを受け、投資家心理が改善。ダウ工業株30種平均の終値は今年最大の上げ幅を記録した。
東京市場もこの流れを引き継ぎ、朝方から買いが優勢だった。11月下旬以降に平均株価の水準が大きく下がった反動で上昇に勢いがつき、上げ幅が700円に迫る場面もあった。
中国経済の減速懸念が強まる中、中国人民銀行(中央銀行)が前日に追加の金融緩和策を発表したことも相場の支えとなった。