サーモンの陸上養殖へ実験 東邦ガス、食の持続性貢献

    東邦ガスは「トラウトサーモン」の陸上養殖に向けた実証実験を進めている。ガス事業者としては日本初の取り組みで、都市ガスの原料である液化天然ガス(LNG)で冷却された海水を使い、夏でも水温を保ち、通年養殖を可能にする。東邦ガスが23日、愛知県知多市の施設を報道関係者に公開した。担当者は「エネルギーの有効活用と、食の持続性への貢献につながる」と話す。

    LNGで冷却された海水で水温を保ち、トラウトサーモンの陸上での通年養殖を可能にする東邦ガスの実証実験施設=23日午後、愛知県知多市
    LNGで冷却された海水で水温を保ち、トラウトサーモンの陸上での通年養殖を可能にする東邦ガスの実証実験施設=23日午後、愛知県知多市
    東邦ガスの実証実験施設で養殖されるトラウトサーモン=23日午後、愛知県知多市
    東邦ガスの実証実験施設で養殖されるトラウトサーモン=23日午後、愛知県知多市

    実験は日本水産と共同で11月に開始。海沿いにある知多緑浜工場内の施設に直径約10メートル、深さ約1・3メートルの水槽二つを設け、約3200匹を養殖している。来年7月まで続ける予定で、成育状況によっては市場に出す可能性もある。

    サーモンは国内外の需要の高さから養殖が盛んだ。東邦ガスはマイナス162度のLNGに熱を伝えて気化する際に海水を利用しているが、温度が低下した海水の多くを海に放出していた。この海水を水槽に入れて再利用する。

    水槽(奥、黒いカバーで覆われている)で養殖されるトラウトサーモン=23日午後、愛知県知多市
    水槽(奥、黒いカバーで覆われている)で養殖されるトラウトサーモン=23日午後、愛知県知多市

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