開幕まで1カ月を切った北京冬季五輪をめぐり、強豪スイスのシュテクリ選手団長が新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」感染拡大を理由に、延期検討の余地を残すべきだとの考えを示した。5日、公共放送局のスイス放送協会が報じた。
「毎日のように選手の感染が報告され(五輪)予選に出場できない人もいる。スポーツの公平性を保証するのが最優先事項だ」と指摘。冬季競技で有力な欧州のトップ選手が参加できなくなることを懸念し「厳しい状況だ」と述べた。
国際オリンピック委員会(IOC)と各国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)が近く会合を開くとし「延期を検討する可能性は残すべきだ」と訴えた。
人口約870万人のスイスでは1日当たりの新規感染者が約2万人に急増している。(共同)