こんにちは、桶井道(おけいどん)です。連載4回目の今日は、「FIRE or 転職時の退職日」について考察します。初めに、「FIRE」という語句から説明しましょう。少しずつ浸透してきたようには感じますが、まだポピュラーとは言えないと思います。
本当に3月末の退職がベストなのか
FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を並べたものです。日本語に訳すと「経済的自立(=FI)と早期退職(=RE)」となります。ひと昔前の、高所得者が早めに隠居して悠々自適に暮らすというものではありません。
普通のサラリーマンが、若い頃から高い意識を持ち、支出を抑えて節約生活し、投資で資産形成して、会社を早期退職、そして、退職後は配当金など不労所得で生きていくというものです。私も2020年にFIREしたひとりです。
さて、年が明けてから日数が経過し、年度末となる3月末が近付いてきますと、FIREにしても、転職にしても、会社に退職を申し出ることに悩む時期でしょう。そろそろ上司に言うべきか、いやまだ先送りにしようか、なかなか言い出しにくいものですね。
私、桶井道も、2020年にFIREするときに、その道を通りました。いつ言おうか、まだいいか、そろそろか? 言い出しにくかったことを覚えています。躊躇(ちゅうちょ)する理由は、退職が片道切符だからです。人生の大きな決断になります。
しかしながら、言い出しづらいことと、退職日を決めることは別物です。あなたは、退職を3月末に考えてはいませんか? 理由は、年度末でキリが良いからとか、新卒入社が入ってくるタイミングなら後任の補充があるからとか、いろいろと考えますよね。そこから、有給休暇を消化することを鑑みると、確かにそろそろ退職の申し出が必要になるでしょう。
しかし、ちょっと待った!!!
本当に3月末がベストでしょうか? 年度末だからという暦にこだわる必要はあるのでしょうか? 私は、次の4つを提案します。