ENEOSが和歌山製油所停止を発表 需要減で来年10月に

    石油元売り最大手のENEOS(エネオス)は25日、和歌山製油所(和歌山県有田市)を令和5年10月をめどに停止すると発表した。世界的な脱炭素の流れを背景に石油製品の需要は年々減少しており、生産設備の効率化を進める。

    和歌山県有田市のENEOS和歌山製油所(中央)
    和歌山県有田市のENEOS和歌山製油所(中央)

    和歌山製油所は東亜燃料工業時代の昭和16年に操業を始めた。1日当たり12万7500バレルの原油処理能力がある。ガソリン、軽油、重油のほか、衣料品やペットボトルの原料になる化学品などを製造している。

    ガソリンなどの国内需要は人口減少や電気自動車(EV)の普及などで年数%ずつ減り続けている。エネオスは令和元年に室蘭製造所(北海道室蘭市)、2年に大阪製油所(大阪府高石市)、3年に知多製造所(愛知県知多市)を停止した。過剰な生産設備を縮小する一方で、再生可能エネルギー発電会社の買収を発表するなど事業構造の転換を進めている。


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