亜種「ステルスオミクロン」確認 感染力18%高いか

    再感染、ワクチン効果低下などの分析必要

    では、BA.2はどのような特徴があるのだろうか。

    感染研などによると、BA.2は、BA.1よりも遺伝子配列の変異の箇所が少ない。また、細胞への感染に使う表面のスパイクタンパク質の変異がBA.1と一部で異なっている。この影響で、一部の国では、BA.2がオミクロン株検出用のPCR検査をすり抜けるとして「ステルスオミクロン」と呼ばれている。日本では別の変異箇所を対象にオミクロン株を検出しているため問題はないという。

    英保健当局によると、初期段階の解析のため正確性は低いが、BA.2は、BA.1よりウイルスの増殖率が高い可能性がある。一方、デンマークからの報告では、2つを比較したところ、入院するリスクに差はないとされる。

    新型コロナの研究を行っている北海道大の福原崇介教授(ウイルス学)は「デルタ株とオミクロン株の比較の差ほどではないが、BA.1とBA.2は微妙に変異のパターンが異なっている。BA.1の感染者がBA.2にも再感染してしまうのかや、既存ワクチンの効果の低下、病原性が向上しているのかどうかなどの解析を急ぐ必要がある」と話している。


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