政府は7日の衆院予算委員会で、皇室の親族らで構成する菊栄(きくえい)親睦会について、頻度は5年に1回程度で、直近は平成26年5月18日に赤坂御用地内の東邸で開かれたと明らかにした。日本維新の会の藤田文武幹事長の質問に答えた。
親睦会は皇族方と昭和22年10月に皇籍離脱した旧11宮家が運営する任意団体で、前回は上皇さまが80歳の傘寿を迎えられたのをお祝いするために開かれた。
藤田氏は宮内庁による親睦会の運営支援などについても質問し、同庁の池田憲治次長は「宮内庁は皇族方の公私にわたるお世話を申し上げており、その立場から皇族方が会員となられている菊栄親睦会のお手伝いをさせていただいている」と説明した。具体的な支援策は言及を控えた。
政府は平成29年成立の譲位特例法の付帯決議に基づいて有識者会議を設置し、安定的な皇位継承策など関する報告書を昨年末に取りまとめ、今年1月に国会に提出した。現在、各党・会派で検討が始まっている。
報告書では、皇族数の確保が「喫緊の課題」と指摘し、具体策の一つとして旧11宮家の男系男子の養子縁組などによる皇籍復帰案を初めて盛り込んでいる。