東京電力は8日、福島第1原発1号機で約5年ぶりとなる原子炉格納容器の内部調査で、容器内にたまった水の中にロボットを投入、本格的な作業を始めた。実際の調査を担う後続のロボットの通り道となる金属製の輪「ガイドリング」を容器壁面に取り付ける。
東電によると、午前11時20分ごろに格納容器につながる弁を開き調査を開始。午後3時半ごろにロボットが深さ約1・8メートルの水中に入った。
リングはロボットのケーブルが容器内の構造物に引っ掛かるのを防ぐためのもので、10日までかけて4カ所に取り付ける。その後、今回のロボットは回収し、調査用のロボットを投入する。
調査は1月12日に始める予定だったが、準備段階のトラブルで約1カ月遅れた。格納容器底部の溶融核燃料(デブリ)や、その上に広がる堆積物を調べる。