「正社員採用で在宅勤務ができる」求人を探す時の注意点 在宅ワークとの違いは?

    はじめに

    正社員として採用してもらえ、そのうえ在宅勤務も可能な求人はあるのか疑問に思う方もいるでしょう。結論を先に述べると、在宅勤務ができる正社員の求人はあります。

    新型コロナウイルスの感染拡大防止策により、在宅勤務を採用する企業が増え、在宅勤務ができる環境が整ってきました。また、政府が在宅勤務を含むテレワークを推進しているため、在宅勤務に取り組む企業は今後も増える傾向にあるといえます。

    この記事では、正社員として在宅勤務ができる求人の職種や、そうした求人の探し方、探す時の注意点を紹介します。

    正社員で在宅勤務できる求人にはどのような職種がある?

    正社員で在宅勤務ができる求人について、ここでは主な職種を3つ紹介します。

    ▼プログラマー

    プログラマーは在宅勤務と相性がよい仕事といえます。プログラマーの仕事内容は、プログラム言語を使いシステムやソフトウェアなどの開発を行う仕事です。

    インターネット環境とパソコンがあれば自宅でも仕事ができます。打ち合わせは、対面である必要はなく、チャットツールやWeb会議でできるため、在宅勤務でも仕事を完結できる職種といえます。

    しかし、プログラマーが在宅勤務をする場合は、知識や経験が必要です。質問や確認が多く発生すると仕事の効率が悪いため、在宅勤務が可能と明記されているプログラマーの求人において未経験者を採用する例は少ないようです。未経験者は、独学やスクールなどで最低限仕事に必要な知識をつけておくとよいでしょう。そのうえで、他の実務経験やコミュニケーション力を活かすことで、採用のチャンスは広がるといえます。

    ▼コールセンター業務

    コールセンター業務は、自宅の電話回線または携帯電話を使って行います。企業のシステムにつないで顧客内容の確認や業務内容を入力する場合は、インターネット環境とパソコンも必要になるケースもあるでしょう。

    仕事内容には、お客様からのお問い合わせなどに対応する受電業務と、お客様に電話をかけて営業などをする発信業務があります。コールセンター業務は、マニュアルが整備されているため、未経験でもはじめやすいのが特徴です。24時間対応のコールセンターでは、フレックスタイム制など柔軟な働き方に対応している求人もあります。

    ▼Webデザイナー

    Webデザイナーは、Webサイトのデザインやバナーなどを制作する仕事です。在宅勤務をするためには、インターネット環境とパソコンが必要となります。打ち合わせや日々の連絡はメールやチャットツール、Web会議を活用することで、納品までの作業を在宅で完結できるでしょう。

    仕事を工程ごとに管理し任務分担ができるため、チーム作業であっても在宅勤務がしやすい職種といえます。しかし、在宅勤務で仕事を完結させるには、ある程度の実務経験が必要になります。未経験からWebデザイナーの在宅勤務の求人に挑戦したい場合には、独学やスクールで事前に業務に必要な知識を身に付けておくとよいでしょう。

    正社員採用で在宅勤務できる求人の探し方

    ここでは、正社員で在宅勤務ができる求人の探し方を紹介します。h3:求人サイトや転職エージェントを活用する

    転職活動で利用する求人サイトや転職エージェントは、在宅勤務ができる求人も検索できます。求人サイトでは、「在宅勤務」「テレワーク」「リモートワーク」などの条件で検索すると見つけやすいでしょう。

    また、転職エージェントを利用する際に「在宅勤務希望」という条件を伝えることで、希望条件に合った求人情報を提供してもらえます。求人情報に「在宅勤務可」と記載がある企業でも、制度はあっても在宅勤務が企業に浸透していないケースもあります。転職エージェントに気になることを事前に確認してもらうことで、入社後のミスマッチを減らせるでしょう。

    ▼転職する前に…現職で在宅勤務を交渉する方法も

    現職で在宅勤務したい場合は、職場と交渉する方法もあります。政府が推進している働き方改革では、在宅勤務を含めたテレワークは重要な位置づけです。今、在宅勤務が利用できない企業であっても、近い将来、在宅勤務に取り組む可能性もあるかもしれません。

    在宅勤務は、信頼関係を築くことやコミュニケーションを取ることが難しい面があります。しかし、現職であれば信頼関係を一から築く必要はありません。転職をしたい理由が「在宅勤務ができないこと」である場合は、まずは現職で在宅勤務を交渉することを検討してはいかがでしょうか。

    在宅勤務の求人を探す場合の注意点4つ

    ここでは在宅勤務の求人を探す場合の注意点を4つ紹介します。

    1.新卒や未経験で在宅勤務を探すのは困難

    新卒や未経験の場合は、正社員で在宅勤務の求人を探すのは困難といえるでしょう。新卒や未経験者は、仕事を教えてもらう必要があります。企業側も対面で教えるほうが効率がよいため、新卒や未経験者で入社後すぐに在宅勤務ができる求人は少ないでしょう。

    また、在宅勤務は担当する仕事を自分で管理して進めます。企業との信頼関係が出来上がっていない状態では、在宅ですべての仕事を任せてもらえることは少ないです。在宅勤務ができる企業であっても新卒や未経験者は、まずは入社後ある程度の期間は出社するケースが多いと考えられます。

    2.出社の有無について確認する

    求人情報に、「在宅勤務可」と記載がある場合、出社の有無について確認するとよいでしょう。「フルリモート」や「完全在宅勤務」と記載がある場合は、完全に在宅勤務で出社する必要がないと考えられるでしょう。

    「在宅勤務可」の求人は、出社と在宅勤務を併用のケースが多いです。出社日は、曜日固定や週に何日など回数が決まっているケースと、打ち合わせなどの予定がある場合に出社するケースがあります。出社の有無について事前に確認しておくと、自分が希望する働き方に合わせやすいでしょう。

    3.長期間に渡って求人募集されていないか

    求人情報を確認する時には、長期間に渡って求人募集がされている企業は注意したほうがよいでしょう。在宅勤務ができる求人は、毎日出社する必要がないため遠方からも応募ができ、人気が高い傾向があります。

    長期間求人をしている企業は、事業拡大中で人員不足のこともあるため、即ブラック企業とはいえません。しかし、採用してもすぐに離職者がでて人員の定着率が悪い可能性も考えられます。働きやすい職場に転職するためにも、企業の離職率については事前に確認するとよいでしょう。

    4.在宅勤務と在宅ワークの違いを理解しておく

    「在宅勤務」と「在宅ワーク」では内容が違うため、意味の違いを理解しておきましょう。「在宅勤務」は、企業に勤めている人が自宅で働く勤務形態です。国や自治体は、職場から離れた場所で働くテレワークを推進しており、テレワークの中の一つの位置づけです。

    「在宅ワーク」は、フリーランスや自営業の方が自宅で働くことを指すケースが多いです。かつては、袋詰めなどの内職のイメージでしたが、今はパソコンでのデータ入力などの事務作業もあります。在宅ワークは、アルバイトや業務委託契約の雇用形態が多いといえます。そのため、正社員の求人は在宅勤務で探すとよいでしょう。

    まとめ

    この記事では、正社員として採用され、そのうえで在宅勤務ができる仕事に転職したい方に向けての注意点を紹介しました。在宅勤務であれば、子育てや介護などの都合で出社して働くことに制約があった方も働きやすくなります。

    また、出社しなくてよい求人の中には、地方在住の方が都心部の企業に応募できる場合があります。将来の仕事内容や働き方を想定して、正社員として在宅勤務ができる求人を探してみましょう。


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