自己PRで「協調性」をアピールするにはどんな内容がいい? ポイントや例文を紹介

はじめに

就職・転職活動において、「自己PR」は自身の得意分野や長所をアピールするためにとても重要です。その自己PRにおいて、「協調性」を軸に内容を考えようと思う方も多いのではないでしょうか。

どういう内容にすれば、きちんと長所として評価されるか気になりますよね。そこで今回は、協調性を自己PRにする際のポイントや注意点、職種別の例文を紹介します。

「協調性」の意味とは?

※画像はイメージです(Getty Images)
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一般的に「協調性」とは、違う立場や環境、意見を持つ複数の人達が、お互いに助け合う、譲り合うなどして同一の目的、目標に向かって取り組むことを指します。たとえば、自分が「Aの考え」を持っていても、相手が持つのは「Bの考え」であるという状況は珍しくありません。

この場合、話し合いなどを用いて、時には譲りBの考えに従う、もしくは、新しい「Cの考え」を生み出すなど、他者と力を合わせつつ目標を達成する行動を「協調性がある」と評するのです。

h3:企業が求めている「協調性」は?

先ほど述べた一般的な意味を踏まえた上で、かつ個人の意見や目的ではなく、「組織(企業)全体を優先して物事を考え、行動すること」が企業の求める「協調性」です。個人の利益や意思ばかりを優先してしまうのは、時に企業の目指す方向や目標からそれてしまう可能性があります。

そのため、企業は自分の意見を押し通すだけでなく、ときに他の社員と協力し、個人ではなく全体の利益を考え動ける人員を求めるのです。

自己PRで協調性を強調するポイント3つ

ここからは、面接で重要となる自己PRにおいて、協調性をアピールする際のポイントを3つ解説します。ただ「協調性があります」とだけ言っても、具体性がなければ相手には伝わりにくいもの。そのため、しっかりとポイントをおさえてPRを考えるようにしましょう。

1.協調性を他の言葉に言い換える

効果的なアピールを目指すのであれば、「協調性」を別の言葉に言い換えて説明できるとよいでしょう。ただ「協調性があります」という抽象的な自己PRでは、具体的に何ができるのかがわかりづらく長所がきちんと伝わらない可能性があるためです。

たとえば、「さまざまな立場の人の意見に寄り添って物事を考えられる」ことも、協調性があると捉えられるでしょう。このように、より具体的な表現に言い換えることで、強みが伝わりやすくなります。

2.エピソードを交えてアピールする

協調性にまつわる自身のアピールポイントを見つけたら、経験したエピソードに絡めて内容を考えるとよいでしょう。話全体に説得力が生まれ、より印象的な自己PRになります。

前職での経験や取り組みなど、自身の協調性をどのように活かし、その結果どうなったのかを順序立てて内容を組み立てましょう。詳細かつ具体的なエピソードを交えることで、信用できる内容という評価を得やすくなります。

3.仕事で協調性をどう活かすか伝える

最後に、応募する職種や業務の中で協調性をどのように活かすかを述べましょう。ただ言葉の言い換えやエピソードを交えるだけでは、自己PRとしては物足りないものになってしまいかねません。自己PRは、応募先の企業に「有用な人材である」と印象付けられるように行うべきです。

例を挙げるならば、結論やエピソードを述べた後、希望部署でその強みをどのように活かせるかを述べます。なお、協調性の活かし方を伝える場合は、企業および希望職種で「協調性があること」を求められていることを確認しておきましょう。企業の求める人材とアピールポイントがマッチしているとみなされれば、その分評価につながります。

自己PRで協調性をアピールする際の注意点2つ

※画像はイメージです(Getty Images)

ここでは、自己PRにおいて協調性をアピールする際に注意しておきたい点を2つ紹介します。

1.主体性に欠けるアピールは避ける

自己PRで協調性を強みとしてアピールする場合は、主体性に欠ける内容にならないように気をつけましょう。「自分の考えがない」と判断されては、かえって評価を下げてしまいかねません。

「上司から指示を受け行動した結果、利益を上げた」「皆の意見を聞いて一番主張の強い人に賛同した」などは、一見素直な人物と取られるかもしれませんが、協調性のある人物として評価を受けることは難しいでしょう。大切なのは、指示を受けたにしても話し合いで意見を譲ったにしても、行動や結果に自分の意思がきちんと反映されていることです。

2.「協調性=誰とでも仲良くできる」ではない

協調性があることは、「誰とでも仲良くなれる」という意味ではないためくれぐれも注意が必要です。勘違いしたまま自己PRの内容を伝えてしまうと、思うような評価や印象につながらない可能性があります。

どんな相手とも仲良くなれることは素晴らしい長所です。しかし、協調性とは異なると判断されかねない上、アピールの内容によっては「周りに合わせるのが上手なだけ」、「流されやすい」と評価されてしまう場合も。そのため、あくまでフレンドリーな姿勢と協調性は異なることを意識した上で、業務においてどのように人と関わっているのかを具体的に説明できるよう意識しておくべきでしょう。

職種別に協調性をアピールした自己PRの例文

ここからは、協調性をアピールする場合の自己PRについて、職業別の例文を紹介します。解説したポイントや注意点に合わせて参考にしてみてください。

▼営業職の例文

営業職の例文

「前職では、文房具メーカーの営業として勤務していました。15名の営業部にて5名のチームでルート営業を担っていましたが、人によって顧客様との関係構築や受注数に差がある状態が続いてしまう時期が続きました。


そこで私は、顧客様に対するアプローチの仕方やトークの内容を分析し、チームのメンバーの得意な分野ごとに分かれて営業活動に取り組むよう提案したのです。ときにサポートにまわったり、ミーティングで常に全体の意見や結果を共有したりと行動した結果、皆それぞれ顧客とのより良好な関係の構築、および全体の受注数の増加を達成しました。


この経験を活かし、御社でもオープンなコミュニケーションかつ全体の利を優先する取り組みを心がけて、結果を出したいと思っています。」

▼事務職の例文

事務職の例文

「私は、事務として働く中で「適切な連絡や相談」を心がけ、他の社員の人たちが円滑に業務を進められるようサポートに努めました。


私は営業事務として勤務しており、営業部で働く社員の方々の事務処理や補助業務に従事していました。その中で、「この人には資料をあらかじめまとめておいた方が良いな」と事前に資料を準備したり、その一方で「都度詳細を確認し動くのを好む人」に対してはこまめな確認作業を挟んだりなど、社員の方たちそれぞれの仕事の方針を把握して動くことを心がけました。


結果、「業務がスムーズに進む」と喜んでいただけました。御社でも、周囲の人と積極的に関わり、皆が仕事をしやすい環境につなげていけたらと思っています。」

▼販売職の例文

販売職の例文

「私は、仕事において社員同士の結束力を重視しています。前職では、リーダーを務めていたアパレルショップにて、私はスタッフの一人ひとりや上司と意見交換やコミュニケーションの機会を設けるように努めました。


お互いが忌憚ない意見を交わし合えることで、接客の改善提案や季節ごとのポップ、ディスプレイの提案などが活発に出るようになりました。その結果、店舗の売り上げやスタッフの士気が向上しました。御社においては、この経験を強みとして発揮していきたいと考えております。」

まとめ

自己PRにおいて「協調性」をアピールするならば、協調性という言葉そのものにこだわらず、ときに言い換えを行ったりエピソードを用いて具体的に伝えるとよいでしょう。「自身の意思や意見」に基づき、主体的に行動した旨を示すのが大切です。

主体性を持たせることで、ただ周りに流されているだけでなく、他との調和を目指して行動する人物であるとより伝わりやすくなります。

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