日本医師会(日医)の中川俊男会長は2日の記者会見で、国内の新型コロナウイルスの感染状況について「減少傾向にはあるが、急激な減少には至っていない」と述べ、オミクロン株の派生型で強い感染力があるとされる「BA・2」の拡大状況によっては「新規感染者数が増加に転じる可能性もある」と指摘した。
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中川氏は、31都道府県に適用されている蔓延(まんえん)防止等重点措置の効果に関しては「一定の効果はあったと思う。(感染者数が)高止まりの状態に近いが、(重点措置が)なければもっと感染者数は増えてきたのではないかという印象だ」と説明した。
また、海外で新型コロナ対策の規制緩和の動きが出ていることを挙げ「日本でも感染状況やワクチン接種率などを踏まえ、制限緩和の判断がなされていくべきだ」と語った。一方、「現在の感染状況は、今すぐにさまざまな制限を大幅に緩和する状況にはない」とも付け加えた。