備えはできているか? コロナ、ロシアのウクライナ侵攻…今とるべき危機対策を考える

今年も3月11日がやってくる。言うまでもなく、東日本大震災の日である。今年で11年が経過した。本来であれば、昨年のように10年などキリの良い年に振り返るべきことかもしれない。しかし、忘れてはいけないのだ。

今年、私がこの日について考えてしまうのは、曜日があの年と同じだからである。あれは、金曜日の14時46分だった。赤坂のホテルのカフェで打ち合わせをしていたときに大きく揺れ、逃げ出したのを覚えている。妻となんとか連絡をとり合流して、新橋で飲み(そう、居酒屋は普通に営業していた)、地下鉄が動いたので行けるところまで移動し、そこから1時間かけて歩いた。週末は電力の使用をおさえ、コートを着てテレビとネットにかじりつくように見ていた。

東日本大震災の影響で電車の運転見合わせが相次ぎ、東京駅前にはバスを待つ人の行列=2011年3月11日、東京駅
東日本大震災の影響で電車の運転見合わせが相次ぎ、東京駅前にはバスを待つ人の行列=2011年3月11日、東京駅

コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻…

感染拡大から2年が経過した新型コロナウイルス・ショックも、現状はピークアウトしているようにも見えるが、まだ出口は見えない。私自身、一度感染してしっかり発症したことがあるし、濃厚接触者となり身動きがとれず困ったこともある。未知のウイルスとの戦いでは、ときに普通の日常を送ることすら困難な状況になりうると痛感した。

そして、先月末に起こったウクライナでの戦争…悲しい。戦争に関するニュースにはさまざまな意図が込められている可能性があり、気をつけて接しなければならないと思っているが、とはいえ戦場となったウクライナの光景には絶句している。一方、侵攻したロシアを擁護するつもりはないものの、経済制裁などにより普通のロシア国民も混乱しているのもまた事実である。

震災から11年という月日が流れ、「ウイルス」と「戦争」によって一層不安定な社会に突入した今だからこそ、今回はビジネスパーソンの危機管理について考えよう。私たちは、あの震災の経験を決して忘れてはいけないのだ。

キミに、避難グッズはあるのか?

「君は生き延びることができるか?」

これは『機動戦士ガンダム』の名フレーズである。同作品を幼少期から見ていた世代なのだが、毎週のように情け容赦なくこのフレーズを聞かされて、「そうか、社会を生きるというのは厳しいことなんだ」と思い知らされた。

さて、あなたは生き延びる準備をしているか? 避難グッズを用意しているだろうか? これを機にチェックしてみよう。

※画像はイメージです(Getty Images)

まず、何かあったときにすぐ逃げることができるように、バックパックやリュックサックなどに荷物をまとめておこう。また、安全靴か、底の厚い機能性の高い靴も一緒においておこう。瓦礫の山を歩くことになるかもしれないからだ。

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