宮城県と福島県で最大震度6強を観測した地震から一夜明けた17日、トヨタ自動車やソニーグループ、日本製紙など東北に工場を持つメーカーは従業員の安否と被害状況の確認を急いだ。大王製紙は福島県いわき市にある2工場の稼働を地震直後に一時停止した。
トヨタは宮城県大衡村、ソニーは宮城県多賀城市と山形県鶴岡市、日本製紙は宮城県の石巻市と岩沼市にいずれも生産拠点があり、現地と連絡を取って情報収集している。このほか半導体大手のキオクシアホールディングスも岩手県北上市で生産を手掛けている。
イオンの東北の一部店舗で被害が出ているという。セブン&アイ・ホールディングスによると、傘下のコンビニ、セブン―イレブンの店舗が「首都圏、東北エリアを中心に一部店舗で停電が発生しているもよう」(広報担当者)で、状況を確認している。
NTTドコモとソフトバンク、KDDI(au)の携帯電話大手3社は、スマートフォンなどで安否情報の確認と登録ができる「災害用伝言板」を提供している。