月へ、米大型ロケット公開 初夏にも無人試験飛行

    米航空宇宙局(NASA)が有人月探査に向け開発した大型ロケット「SLS」と宇宙船「オリオン」が17日、フロリダ州のケネディ宇宙センターで初めて組立棟から姿を現した。射場に移動させ、打ち上げ直前までのリハーサルを実施。順調なら初夏にも無人飛行試験に出発する。

    組立棟を出て射場に向かうNASAの大型ロケット「SLS」。上部に宇宙船「オリオン」が載っている=17日、米フロリダ州のケネディ宇宙センター(共同)
    組立棟を出て射場に向かうNASAの大型ロケット「SLS」。上部に宇宙船「オリオン」が載っている=17日、米フロリダ州のケネディ宇宙センター(共同)

    27トンもの重量を打ち上げられるロケットの上に宇宙船を取り付けた構成で、高さは約98メートル。国内外の報道関係者や観客が見守る中、午後6時前、移動式の発射台に載って組立棟を出ると、6キロ余り離れた射場にゆっくりと向かった。その後に燃料を注入し、カウントダウンなどの手順を確認する。

    米国主導の「アルテミス計画」はアポロ計画以来の有人月面着陸に加え、月で継続的に活動し、将来の有人火星探査につなげることを目指す。SLSとオリオンは無人飛行試験に成功すれば、次は2024年半ばまでに飛行士を乗せて月を周り、帰還する予定。着陸船が完成し、飛行士が月面に降り立つのは25年以降の見込みだ。(共同)


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