マイナンバーの公的給付金受け取り口座の登録が28日、始まった。口座を登録すれば、今後、給付金の交付が円滑になるなどの利点があるほか、電子マネーとして使える「マイナポイント」を付与される特典も得られる。主な疑問をQ&A形式でまとめた。(高木克聡)
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--登録が始まった制度とは
「預貯金口座を1人1口座、デジタル庁に登録する制度。口座情報は給付金の交付手続きを行う自治体などに提供され、申請の際に口座情報の記載や通帳の写しの添付などが不要になる。将来的には対象者の申請がなくても支給する『プッシュ型』の給付金も可能になる」
--口座登録するのに必要なものは
「マイナンバーカードとカードに内蔵されたICチップを読み取る機能のあるスマートフォンが必要。パソコンで手続きをする場合は、ICチップの読み取り機を用意する」
--使わない口座を登録してもいいの
「10年間動きのない口座は『休眠口座』となり、預金が預金保険機構に移管されるため登録できない。登録するには金融機関で休眠の解除手続きをとる必要がある」
--国は登録口座の残高を把握できるの
「デジタル庁が管理するのは氏名住所、生年月日、マイナンバー、口座番号など。残高は確認することはできないし、金融機関が開示することもない」
--口座登録でマイナポイントがもらえるの
「口座登録者とマイナンバーカードを保険証登録した人向けに、6月から各7500円分のマイナポイントの受け付けと付与が始まる。スマートフォン決済の『PayPay』など任意のポイントを選ぶと政府の予算から付与される。申請期限は来年2月まで。一方、カード新規取得者向けには上限5千円分を付与する。こちらは、申請期限は9月までだ。新規取得者向けのマイナポイントは24日時点で、カード取得者の約5割に当たる計2700万人が申し込んでいる」