「上司ガチャ」“ハズレ”は8割 高圧的、すぐ怒る…一定数が転職・独立を決断

    会社の上司にあたる人物が運で決まってしまうことを、ランダム性がある課金制オンラインゲームの「ガチャ」に例えて「上司ガチャ」と呼ぶ風潮があるようだ。機械学習を活用した人事サービスを提供するアッテル(東京)の調査によると、「上司ガチャ」に外れたと感じたことがあるビジネスパーソンは約8割に上り、そのうち約半数が諦めて上司に合わせて働くことを選んだという。

    「上司ガチャ」ハズレが8割(Getty Images)※画像はイメージです
    「上司ガチャ」ハズレが8割(Getty Images)※画像はイメージです

    同社は3月7日~14日、正社員として働く452人を対象にインターネット調査を実施。これまでに「上司ガチャ」に当たったと感じた経験はあるかと聞いたところ、70.8%があると回答した。逆に、外れた経験をした人は80.1%で、全体の9割以上が上司との相性が仕事のパフォーマンスに影響があると答えた。

    「上司ガチャ」に外れた、と感じさせる上司の特徴を複数回答で聞くと「指示が分かりにくく一貫性がない」(48.5%)、「高圧的な態度を取る」(47.8%)、「すぐに怒るなど感情的になりやすい」(44.7%)など、人間関係に関することが上位を占めた。「仕事ができない」は28.5%だった。

    こうした上司の下で、部下としてどのように行動したかについては「諦めて上司に合わせた」が最多の 46.2%。4人に1人にあたる25.4%が「転職・独立」を選んだことも分かった。人事部に相談した人は12.2%だったが、本人に直接伝えたり、異動願を出したりした人はそれぞれ6%台にとどまった。

    調査結果を受けて同社は、人事の意思決定を勘や経験則で行うのではなく、適性検査データの結果を用いて上司と部下の相性を定量化し、客観的に人材を配置する必要性を訴えた。

    同社によると、ある企業では上司と部下の類似度(価値観)と仕事ぶりの評価には関係性が見られ、管理職などの中堅社員は上司との類似度が50~70%だと評価が高まる傾向があった。一方で、若手社員の場合は上司となるべく似ている方が評価が高まったという。


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