「アクアライン」800円の3年継続、正式決定

    千葉県と国土交通省、東日本高速道路は30日、東京湾アクアラインを通過するETC車を対象とした普通車800円などの料金値下げを令和7年3月31日まで3年間継続すると発表した。森田健作前知事時代に決まった現行の値下げは今月末が期限で、今後の成り行きが注目されていた。

    東京湾アクアライン(ネクスコ東日本提供)
    東京湾アクアライン(ネクスコ東日本提供)

    県などによると、対象車はETCおよびETC2・0を搭載した全車種で、区間は木更津市の木更津金田インターチェンジ(IC)から川崎市の浮島ICまでの15・1キロ。いずれも現在と変わらない。

    ETCを利用する普通車の通行料800円は平成21年に開始。令和2年度の交通量は、値下げ前と比べて約2・1倍に急増した。

    県は観光消費や企業の設備投資などによる経済波及効果が首都圏全体で約1155億円に上り、うち県内は約869億円に達すると試算。2月には熊谷俊人知事が斉藤鉄夫国交相に要望書を手渡すなど、値下げの継続を働きかけてきた。

    値下げの継続を受け、熊谷知事は、「本県はもとより、首都圏全体にもたらしている大きな経済効果をさらに高め、将来にわたり、より価値ある施策となるよう、引き続き取り組む」などとコメントした。

    県によると、普通車の通行料は現金では3140円。ETCだと本来は1960円だが、国と県が約5億円ずつ拠出して普通車800円などを維持し、3年ごとに継続の有無を判断している。


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